空き巣が怖いので通帳と印鑑は常に肌身離さず持ち歩いています

小学生の女の子が行方不明になり、警察が公開捜査に踏み切ったと、連日テレビで報道されています。女の子の行方がわからなくなった通学経路がテレビに映し出され、それがものすごい山道だと、同僚たちはテレビを観ながら騒いでいるのですが、私が学生時代を過ごした田舎も、こんな感じの通学風景でした。都会育ちの人は駅から徒歩10分以上でも遠いと感じるようですが、私は毎日、片道30分くらいの道のりを普通に歩いて学校に通っていました。夜は真っ暗闇になる道ですが、春には春の花が咲き、秋には枯れ葉を踏みしめる音が楽しめる。そんな自然に囲まれた登下校の風景でした。

都会に出てきてからは、夜でも街灯が明るく、24時間営業のコンビニエンスストアもあります。深夜に若い女性が歩くことも珍しくありませんが、私はまず、周囲の人の歩く速さに驚きました。賃貸アパートのお隣に住んでいる人の顔さえわからない環境ですが、ゴミを出す曜日を間違えたら、文句を言われるわけではないけど、無言で口が開けられたゴミ袋を部屋の前に置かれたり、干しておいた下着がなくなったこともありました。もちろん、空き巣が怖いので通帳と印鑑は常に肌身離さず持ち歩いています。

狭い地域に大勢の人が住んでいるというのに、都会に馴染めない私はいつでも一人ぼっちの気分。仕事から帰って部屋のドアを開けたら、間違えて出したゴミ袋の中身のように、部屋の中が荒らされている夢を見ました。

アパートの鍵は普通の鍵が1つとチェーンだけですが、補助の鍵をつけることができるようです。空き巣や強盗を怖いと感じられるようになったのは、夏場は網戸で寝ても平気だった田舎育ちの私が、都会の生活に慣れてきた証拠でしょうか。こんな相談をしたら田舎の両親が心配するだけなので、1人で寂しさと空き巣の恐怖と闘っています。